【元弁護士執筆】探偵は電話番号から住所を特定できるのか?調査方法の限界や違法となるケースについて詳しく解説
更新日:2025-03-28発行日:2020-10-18
記事執筆

川端 克成(かわばた かつしげ)
2001年、弁護士登録。約15年間、街弁として様々な分野で活動し、浮気問題の解決実績も多い。
現在は豊富な法律知識と弁護士経験を活かして、フリーライターとして活躍中。

2001年、弁護士登録。約15年間、街弁として様々な分野で活動し、浮気問題の解決実績も多い。
現在は豊富な法律知識と弁護士経験を活かして、フリーライターとして活躍中。
記事監修

近岡 哲太郎
そよかぜ探偵事務所 代表
2013年、某大手探偵社に入社。
行動調査部に6年間在籍後、3年間総務部で裏方作業を学び退社。
2023年、得意分野であった浮気・不倫調査専門の「そよかぜ探偵事務所」を立ち上げる。
東京都公安委員会 第30230120号

そよかぜ探偵事務所 代表
2013年、某大手探偵社に入社。
行動調査部に6年間在籍後、3年間総務部で裏方作業を学び退社。
2023年 得意分野であった浮気・不倫調査専門の「そよかぜ探偵事務所」を立ち上げる。
東京都公安委員会 第30230120号
探偵は電話番号から住所特定できる?調査の限界や注意点も解説
パートナーのスマホに知らない携帯電話番号からの着信や発信があるのを見たら、浮気しているのではないかと疑うこともあるでしょう。
実際、探偵事務所には「電話番号から相手の氏名や住所を調べてほしい」という相談が多く寄せられます。
今回は、探偵が電話番号から住所を特定できるのか、またその調査方法や違法となるケースについて、元弁護士の視点から詳しく解説します。
電話番号から住所を特定することは可能?
電話番号だけが手がかりの場合、名簿業者を利用すれば氏名や住所が判明することもありますが、確実ではありません。また、違法な名簿業者を利用すると罪に問われるリスクがあります。
弁護士会照会や裁判所の調査嘱託は現実的ではない
「弁護士会照会」や「裁判所の調査嘱託」などの手段が有効とする情報もありますが、これらは基本的に裁判中にしか利用できません。
専門家のコメント
弁護士が携帯電話会社に契約者情報を照会することは可能ですが、契約者の同意がなければ情報が開示されることはほぼありません。住所特定調査に利用するのは現実的ではないのです。
探偵が電話番号から住所を特定するための調査方法
1. データ調査
インターネット検索や名簿データを活用する方法です。ただし、違法な名簿業者の利用には注意が必要です。
2. 電話の契約者への直接連絡
探偵が契約者に直接連絡し、調査目的を伝えて情報提供の同意を求める方法。ただし、同意が得られなければ情報を提供できません。
3. 尾行・張り込み・聞き込み
電話番号以外にも手がかりがある場合、尾行や張り込みによって住所を特定できる可能性があります。
住所特定調査が違法となるケース
1. 違法な名簿業者の利用
不正に取得された個人情報を利用すると、依頼者も罪に問われる可能性があります。
2. なりすまし
公的機関や企業を装って個人情報を聞き出す行為は違法です。
3. 違法な目的での調査
脅迫やストーカー目的の調査は違法であり、探偵事務所も依頼を拒否します。
電話番号からの住所特定調査にかかる費用
調査方法によって費用は異なりますが、以下が目安です。
- データ調査:数万円~数十万円
- 尾行・張り込み:数十万円~100万円以上
電話番号以外の情報を提供することで、調査費用を抑えることが可能です。
探偵に住所特定調査を依頼するときの注意点
1. 実績のある探偵事務所を選ぶ
実績が豊富な探偵事務所を選ぶことで、成功率が高まります。
2. 違法な調査を行わない探偵を選ぶ
公安委員会に探偵業の届出をしている事務所を選び、違法な調査を行っていないか確認しましょう。
まとめ
電話番号のみで相手の住所を特定できるかはケースバイケースです。探偵は法律の範囲内でしか調査できないため、成功率は状況によって変わります。
違法行為に手を出さず、信頼できる探偵事務所に相談することが大切です。