【2024年版】興信所と探偵の違いとは？費用・システム・法律の違いまで徹底解説

• 興信所と探偵の違いは、法律上は特にない
• 興信所の料金相場
• 興信所には資格が必要なのか
• 信頼できる探偵・興信所の見分け方

興信所とは、依頼をうけて対象の個人や法人の行動や情報を調査する営利団体です。法人のことが多いですが、個人事業主が運営している場合もあります。

興信所と探偵の違いは、法律上は特にない

興信所とは

何かの調査を依頼する機関として思い浮かぶのは「興信所」ではないでしょうか。

しかし、興信所が実際に何をするところなのか、いまひとつ分からないという方も多いかと思います。

興信所とは、「依頼に基づき対象となる個人や法人の行動・信用や財産などを、秘密裏に調査する民間の機関」です。

実のところ、興信所と探偵事務所は、業務にほぼ違いがありません。というのも、いずれも「探偵業法」に基づき業務を行っているからです。探偵業法については後述します。

しかし、興信所と探偵は、それぞれ違ったルーツを持つため、得意分野が異なります。

興信所だけが持つ特徴

興信所は、明治時代に企業の信用状況について調べる「信用調査」を主な目的として設立された経緯があります。当初はなかなか認知されなかったサービスでしたが、日露戦争後に企業設立ブームが訪れると、企業信用調査のニーズは急増しました。

一方、探偵は同じく明治時代からの歴史がありますが、探偵は刑事を退官した岩井三郎という人物が創始者と言われており、身分を明かさない個人調査がメインです。

このように、興信所と探偵はそれぞれ異なるルーツで創業されました。前述のとおり、興信所は商業取引を行う上での必要性から発生した業種です。

現在では、探偵との実質的な違いはほぼなく、法律上同じ業種ということになります。

ですが、得意分野はそれぞれであるため、企業の信用調査を行いたいなら興信所の方が適しているといえるでしょう。

浮気調査のような個人の調査では両者に大きな違いはないのが現状です。

興信所の料金相場

興信所に調査を依頼する場合、気になるのは料金ではないでしょうか。

依頼内容によって調査費用は異なります。調査費用は数万円から数十万円まで幅があり、当然難しい調査になるほど費用が上がります。

主な調査の料金相場は以下のようになります。

1. 浮気調査

30～50万円

1. 人探し

50万円～80万円（着手金20、30万円～+報酬金20、30万円～）

1. 素行調査

30～50万円

1. 法人調査

40～60万円

単純な素行調査であれば、数日間に渡り対象者を監視すれば、依頼者が知りたいことが分かるでしょう。

しかし、浮気調査の場合は、対象者の監視だけでなく浮気現場を押さえる必要があります。そのため調査の難易度が上がり、素行調査より費用が上がる傾向があります。

また、調査開始の段階で情報が少ない人探しも、費用が高くなる傾向にあります。

加えて、調査項目の数も費用に影響します。色々な項目を調査する身元調査よりも、現在の住所だけを調べる所在調査のほうが費用は安くなる傾向があります。

興信所には資格が必要なのか

興信所を開設するには、何か資格が必要なのでしょうか。現在では、法律による届け出が必要になっています。詳しく見ていきましょう。

探偵業の届出書が必要

2007年に「探偵業法」という法律が制定されました。これにより聞き込みや張り込み、尾行による調査は各都道府県の公安委員会への届出が必要になりました。

そのため、浮気調査や素行調査を行う業者は、探偵事務所も興信所も「探偵業」として届け出る必要があります。

警察庁によると、2023年現在探偵業の届出をしている業者は7,027件です。

出典：令和５年中における探偵業の概況(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/R5tanteigyougaikyou.pdf)

2022年と比較すると57件増えています。

届出をしているかどうかは、興信所のサイトに「探偵業届出証明書」の表記があるかで確認できます。

また、探偵口コミサイト「みんなの名探偵」では、探偵事務所から探偵業届出証明書の提出を受けており、公開されている情報と届出の内容が一致しているかチェックを行っています。チェックに合格した探偵はサイト(https://anatan.net)からご覧頂けます。都道府県・エリア別、ランキング、口コミと多彩な検索ができます。

また、探偵口コミサイトみんなの名探偵では、探偵事務所から探偵業届出証明書の提出を受け付けており、公開されている情報と届出た内容が一致しているかチェックを行なっています。

チェックに合格した探偵はこちら(https://anatan.net)からご覧ください。都道府県別で探せます。

(という旨の文章を入れてください)

届出を行うことで、探偵業法で定められた範囲内で聞き込み、張り込みなどの調査を行うことができるようになります。

興信所の危険性

興信所に調査を依頼する際に考えられるリスクについて、詳しく見ていきたいと思います。

消費者センターへの年間相談数は4000件以上

独立行政法人国民生活センターの調査によると、探偵業者（興信所含む）に関する相談件数は、年々増えており、2016年は4,430件でした。実に1日11件の相談が寄せられている計算になります。

探偵口コミサイトでは3人に1人が調査失敗と報告している

探偵口コミサイト「みんなの名探偵」が2023年に行ったアンケートでは、浮気調査を探偵に依頼した方のうち、35％が「調査は失敗した」と回答しています。実に3人に1人以上の割合です。

信頼できる探偵・興信所の見分け方

先にも書きましたが、探偵業の届出をしている興信所や探偵事務所は、2023年時点で7,000件以上です。

これだけたくさんあると、どの興信所を選べば良いか、迷ってしまうことでしょう。

興信所には、それぞれの得意な分野があります。依頼の前に、興信所の得意分野を確かめるようにしましょう。

信頼できる興信所を選ぶには、以下の基準でチェックしてください。

良い興信所の選び方

• 　探偵口コミサイトみんなの名探偵に「探偵業届出証明書」の表記があるか
• 調査の途中で進捗を確認できるか
• 調査報告書の受領時期は伝えられているか
• 調査報告書の内容はしっかりしているか
• 事前に十分なヒアリングを行ってくれるか
• 調査以上のことをできると広告していないか
• 数値に根拠がない成功率などを記載していないか

探偵紹介サービスの活用がおすすめ

興信所に調査を依頼するときは、調査の成功が何よりも重要です。しかし実際に成功させられるスキルをもった興信所・探偵かどうかを見極めることは非常に困難です。

そこで、「探偵紹介サービス」を利用することであらかじめ調査の品質や適性価格を知ることが重要となります。

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参考：

株式会社 帝国データバンク.“TDBの歴史”.https://www.tdb.co.jp/corp/corp08_01.html

探偵法人調査士会.”探偵の歴史”.https://www.tanteihojin.jp/page/tannteihowtouse2.html